
失ったもの
爪先で立っても
空が遠くて
風は苦しい
悲しみから解放されたいのに
言葉は悲しみからしか
生まれなくなった
もう
何もイエナクナッタ
痛い
そう思う度に
心がすり減ってゆく
痛い
その感触だけで
作り上げた心なのに
いけない所を訪れて
何も感じず
罪悪感だけ
置いてきた
マイナスな言葉には侵されない
揺れるのは
水と光の満ちるあの言葉
僕はそんなに弱くない
どうして
こんなに弱くなったの
どうして
あんなに強くなくてはいけなかったのか
淋しさは
あたたかさから生まれるなら
もっと心地よくても
いいのにね
僕はときどき
見失う
2008年